2015年3月31日火曜日

「レモンジーナ」の評判、実際のところを調べてみた。

 本日、サントリーさんから「レモンジーナ」が発売されて話題になっています。


「土の味がする」「カブトムシの匂いがする」等、違った方向でバズってますが、実際のところどうなんだろう?と思い速攻で調べてみました。


特定キーワードが含まれたTweetがどの程度あるかをグラフ化してくれるサービス「TOPSY」で発言ボリュームを見ても、本家(?)の「オランジーナ」を凌駕するつぶやき数になっています。

 また、ソーシャルネットワークサービスのデータを分析するASPサービスを提供する「ユーザーローカル社」の「Social insight」で簡易的なテキストマイニングが出来るので確認してみたところ・・・





・・・あら、あらら? 結構評判良いじゃないですか。実際、「土の味はしない」って声が多いようです。(そりゃそうだ)。
とはいえ、気になるので、これからコンビニ行って確かめてみようかと思っています。

 ちなみに、この「Social insight」ですが、TwitterのみならずFacebookの分析も可能で5万円/月で使用可能なサービスです。既に数百社で導入実績があるそうで、SNSの活用でも評判の高いサッポロビールさんでも導入されているのだとか。

 この程度であれば無料でも使えるので、ご興味ありましたら登録されてはいかがでしょうか。

<2015/3/31追記>
さっき、コンビニで買ってきました。
 「土の味」も「カブトムシの匂い」もしませんでした。。

 

「北海道における人口問題に対する取組指針」について

ちょっと前の話になりますが、平成27年3月20日(金)に高橋はるみ知事の定例記者会見において「北海道における人口問題に対する取組指針」がアナウンスされていましたね。







<ざっくり言うと>

・来年度からスタートする「地方創生における地方版総合戦略策定」において、北海道の自治体として留意すべきポイントがまとまっています。
・また、具体的な施策を検討するにあたり、幾つか道内自治体で動き出している事例が挙げられています。

文量が多いので、簡単にサマライズさせていただきます。


P1:本指針の性格、人口減少の現状と将来推計、人口減少に関する対応方針

-道内人口は2010年551万人が2040年には419万人にも減少する。
-一時的ではあるが、札幌市への人口集中が加速する。
-人口減少を抑止するためには、「自然減(出生数<死亡数)」「社会減(転入者<転出者)」への対応が重要。
−人口減少により生じる地域課題の対応も必要。

P2〜3:本道の特性と道民の意識
−若年女性(20〜39歳)の人口減少率が低い市町村は「大都市隣接で、基幹産業(観光等)があり、一次産業が強く、子育て/教育環境が充実している」こと。
−道民は地元に住み続けたい意識が強いが、雇用不足と子育て/教育環境の不備が足かせになっている。

→上記P1〜3の本道における現状を踏まえ、以下3本の柱に取り組むことにより、「個性豊かで持続可能な地域社会」の実現を目標にしており、この具体的方策を「地方版総合戦略で提案してね」という内容になっています。
・結婚/出産の希望の実現と地域全体による子育て環境づくり
・地域の資源や特性を活かし、生き生きと働くことのできる就業の場の確保
・将来にわたって暮らし続けることのできる生活環境の確保


 P4以降は、具体的な北海道課題に対応した取り組み施策案や実例が記載されているのでご興味ある方はご覧ください。

 個人的には、当ドキュメントには記載されていないですが、同日高橋知事が言及されていた「北海道型地域自律圏」構想のお話の方が興味深かかったです。
 「国が提示している定住自立圏構想」(※)は、北海道の地域性にマッチしない(エリアが広い、社会インフラの整備状況が異なる等)ので、北海道独自のやり方を考えるべき」といった主旨のお話です。

※:人口4万人以上の市が中心となり、近隣の市町村と定住自立圏形成協定を締結し、様々な行政課題に対応するユニットを作る構
 先日の知事選に関するインタビューでも「医療用小型ジェット機の実用化」等について言及されていましたね。

 ドキュメント全体を俯瞰して思ったことでもありますが、結局は、道内全域の取り組みにしても各自治体における総合戦略策定にしても、その地域における特色や強み・課題をしっかりとプランニングに織り込むことが重要になってくると感じています。

2015年3月29日日曜日

「poroco(ポロコ)」から「ランチパスポート札幌(ランパス)〜札幌駅エリア」が発売!

 札幌の食やトレンド情報を発信する雑誌「poroco(ポロコ)」から「ランチパスポート札幌(ランパス)〜札幌駅エリア」が2015年3月25日に発売されました!





「札幌ランパス本」人気の火付け役でもある同誌が満を持して発行した一冊ということもあり、今回もかなりお得な内容になっています。もちろん、我が家も速攻で購入しましたよっ!
ちなみに、今回は、「ランチパスポート旭川」版も同時発行です。

<(ご存知ない方のために)ランチパスポートとは?>
 主に新規集客や新メニュー等を訴求したい飲食店が「ランパス本」に記事を掲載。当書籍を持参した顧客に対し、「ワンコインランチ」等、割引率の高いメニューをランチ時間帯等に限って提供することで誘客を促進する施策。
基本、店舗側は出稿料等はランパス発行元には支払わないため、発行元は書籍の販売と純広告の掲載料でマネタイズするビジネスモデルになる。


 前回もだいぶお世話になったのですが、今回、印象に残ったのは以下3点です。

(1)特定エリアにしっかり絞ったお店選定

ランパス札幌は「poroco(株式会社コスモメディア)」さんが発行されていますが、他の都道府県でも広告会社や雑誌社等を中心に昨年ランパス本ブームがありました。ただ、ビジネス的には失敗したケースも散見されていたようで、その要因で多かったのが「エリア選定」。あまり広範なエリアに拡げてしまったため、利用者側が不便に感じてしまいイマイチな結果になってしまったとのこと。

 ただ、前回も同様ですが、「poroco」さんの場合、今回も札幌駅周辺エリア(南口/北口/駅前通〜東/北大周辺)に絞っているため、ユーザー側としてはとても使いやすいです。
そもそも遠いとランチの時間帯では行けないですからね。


(2)人気店が多い!
 表紙にも書いていますが、「赤れんが テラス」の人気店や最近オープンした話題のお店も入っていて、編集担当者さんがかなり頑張ったなと感じさせる内容です。
個人的に行きたいのは、同ビルに入っている「TUNE」や「Brooklyn Parlor SAPPORO」、サッポロファクトリーに入っている「808 Aloha cafe」、札幌ステラプレイスにある「j.s. パンケーキ カフェ」等ですかね。


(3)WEBとの連動は・・・もうちょっと考えたほうがいいと思います。
 実は弊社でもランパス本を発行した際に大きな課題として浮かび上がってきたのが「WEBとの連携」。
おそらく、当書籍を利用者はどの店舗にとっても新規客の割合が多いと思います。その新規客を獲得するために、500円ランチというかなり思い切った販促費用をかけているわけです。裏返すと、「如何にリピーターにコンバージョンさせるか」が大きなマーケティング課題になると思いますが、意外にランパス本に掲載する店舗を見るとそのあたりの施策にカロリーをかけているところが少ないんですね。

 上手にやっていた店舗は、独自に「メルマガ登録でワンドリンクプレゼント」を行い、定期的にお得ランチの情報などをメールで告知していました。掲載された店舗から、今後、純広告等を獲得する営業にもつなげることを考えると、このあたりの指南や簡易的でもいいので店舗情報WEBなども作ってあげてもいいんじゃないかなと思います。

 おそらく、poroco編集チームさんもそのあたりの必要性は認識されていると思いますが、締め切り直前になると「戦場化」しますので手が回らなかったのでしょうかね。
実際、発売直後に3件も掲載情報の修正がHPでアナウンスされていますので。

 あと、最悪、「掲載店舗のリンク一覧ページ」でもいいので、WEB導線はあったほうがいいと思います。ランパス本購入者としても「どんな店舗で使えるかなー」と書籍購入前に調べたいですし、発行元としても、その程度の情報であればタダで見せても損はないはずです。この点は弊社でランパス本を発行した際の大きな反省材料でした。


 最後にやや細々書きましたが、全体としては、イチ消費者としても大変ありがたい一冊です。
ちなみに2015年4月20日には「大通エリア」が発売される予定とのことです。絶対買いますぞっ!^^

2015年3月28日土曜日

2015年日本ハムファイターズ開幕戦で一番話題になった選手は?

 2015年3月27日(金)札幌ドームで「日本ハムファイターズ」が開幕戦を迎えました!
皆さんご存知の通り、「大谷選手」が開幕投手として勝利をおさめる最高の結果となりましたね。
もちろん、中田選手や陽選手といったスタープレイヤーも注目を集めました。

 そこで、そんな札幌ドームでどんな言葉がつぶやかれたか、調べてみました。


<やったこと>

  先日、TwitterのStreaming APIから指定したエリアのつぶやきを取得する際に便利なサービスを紹介しました。

<Twitter分析に便利? Bounding Box検出ツール >
http://sapporomkt.blogspot.jp/2014/12/twitterbounding-box.html


今回もこの手法で試合開始30分前から試合終了まで、「札幌ドーム」エリアでTwitterでつぶやかれたTweetを収集しました。「モンハン」関連のつぶやき等、定型的なものは削除しましたが、それでも1200行程度のデータを集めることができました。



 <結果>

本音を言うと、やる前から「どうせ大谷選手が圧倒的につぶやかれてるんだろうなぁ~」と思っていたのですが、ちょっと予想と違う結果になりました。

 下記は収集したつぶやきを「MDS:多次元尺度構成法」でプロットしたものですが・・・


札幌ドームにいるのに、サッカー見過ぎ(笑)

表記ゆれ等もあるので、解析ツールによって選手名の出方が違っていたりするのですが、他のツールでチェックしても、トップはサッカー日本代表の「宇佐美選手」でした。
同時刻にサッカー日本代表VSチュニジア代表の試合があったんですよね。




 こちらは同じデータをネットワーク分析にかけたものですが、左側で「本田・香川・岡崎」選手に関する言及が見られます。ピンク部分は自分の仕事に関するつぶやき(例:あとは、仕事あるし、君に届け見て寝よー)が幾つか見られました。




 もう10数年前の話ですが、自分が学生だったときはスマホなんてなかったので、リアルタイムに他のスタジアムの様子を調べるといったことは出来ませんでした。最近は随分野球観戦スタイルも変わってきたものだなぁと、データを見てしみじみ感じた次第です。

2015年3月27日金曜日

「地図による小地域分析(jSTAT MAP)」が商圏分析で便利ダヨッ!

「ねぇねぇ、商圏分析の相談なんだけどね」

・・・札幌の広告会社でマーケティングプランニングしていて、ちょっとイヤな汗をかく瞬間です(笑)
だってね、

「ガチの商圏分析する仕組みなんて、道内の広告会社がそうそう持てないっす・・・」

って話でございます。。そりゃ、欲しいんですけどね。

 そんなとき、役に立つのが、「地図による小地域分析(jSTAT MAP)」です。
以前は「次世代統計利用システム(統計GIS機能)」と呼ばれていたのですが、平成27年1月20日から当名称で本格運用されています。


「地図による小地域分析(jSTAT MAP)」とは:
 政府統計データをGIS(Geographic Information System:位置に関連づけられた様々な情報を、作成、加工、管理、分析、可視化、共有するための情報技術)機能を使って、グラフィカルにアウトプットする仕組み。利用申請は必要なものの、無料で利用可能。
 

■当システムに収録されているデータ
<国勢調査>









<事業所・企業統計調査>








 <経済センサス>












とりあえず、僕の実家がある「北海道北見市」でレポートを作ってみましょうか。

(1)「地図による小地域分析(jSTAT MAP)」ページでログイン
利用申請を済ませた後、以下のURLからログインしてください。
まずは、「北海道」をクリックします。
https://jstatmap.e-stat.go.jp/gis/nstac/ 



 (2)GIS画面左上のテキストボックスに住所入力
 マウスで選んでもいいですが、面倒なので、「北見市」とでも入力しておきましょう。
 プルダウンで詳細住所一覧が表示されますが、とりあえず「北見市」で。




 (3)地図上にプロットを落とす
 今回は北見駅中心にどれだけ人口が居るかを分析するので「北見駅」にプロットを落とします。

(3-1)まずは、メニュー左上近辺にある「レポート」をクリック。
(3-2)「リッチリポート」をクリック。


(3-3)まずはデフォルトのままでいいです。そのまま「次へ」。


(3-4)「エリア」:今回は「半径2(1km以内)」。
     「調査地点」:「北見駅」をクリック。
     「リッチレポートを作成する」をクリック。


 たったこれだけです。慣れると2~3分で以下のようなレポートをリッチに作ってもらえます(笑)





 「経済センサス調査」等は実施時期がやや古かったりするので留意が必要ですが、それでも初動の「商圏分析」としては十分なアウトプットではないでしょうか。

最近話題の「地方創生」でもこのような国が公開する統計データを活用出来るようになるそうですが、この仕組みも併用すると更にプランニングがはかどるかもしれませんね。

2015年3月26日木曜日

(地方創生)現場のこぼれ話

 最近、「地方創生」関連でお役所や各エリア関係者の方とお話させて頂く機会が増えています。具体的なお名前は書けないのですが、ちょっとしたこぼれ話をご紹介。
※主語を書いていないのは意図的なのでご容赦ください。


(1)「地方創生先行型」の提案レベルは自治体によってマチマチ。

限られた時間の中でプランニングをせざるを得なかった背景はあると思いますが、やはり「アウトプット(やること)からアウトカム(やったことの成果)」を重視されることもあり、各自治体における提案レベルの良し悪しは結構差が出ている模様です。


(2)ウケる提案は「総花的内容よりも、フォーカスを絞ったもの」。

こちらから道外のとある県が提示した「地方創生先行型」における企画内容を話ところ、「ネットでは話題になっているようだけど、総花的で特徴がないから再提出になったらしいよ」とのことでした。

 道内で一部の方から評価が高いのは、「その土地の強みや課題(人口構造等)にフォーカスしたコンパクトな提案」が多かったようです。そのため、人口規模が小さい町村レベルの自治体の提案も評価が高いものがありました(教育関連等)


(3)船頭が多い提案は苦労する場合も・・・

「地方創生」では民間や大学等の教育機関との連携も重要視されていますが、一部プランにおいて関与する団体が多いと取りまとめに苦労しているところも見受けられました。
やはり船頭が多いと「規模感」が出て豪華に見える反面、「推進力」が落ちるデメリットもあるなぁと感じた次第です。

 具体的名称は差し控えますが、「地方創生」とも一部絡む内容で複数の自治体が連携して地域起こしをするグループの話も伺いましたが、船頭が多く進捗は滞っている模様です。

 加えて、中心を担う自治体の方も、経費節減で担当者の頭数が少ない中で従来からの人口減少問題等にも取り組んでいるため、手が回らないのだとか・・・。


 個人的には、「人口の現状分析」(「人口動向分析」「将来人口の推計と分析」「人口の変化が地域の将来に与える影響の分析・考察」)フェーズは「地方経済分析システム」のローンチも控えているので何とかなると思いますが、その後の「地方版総合戦略策定」で詰む自治体が結構多くなるのではと危惧しています。

2015年3月25日水曜日

「おにぎりあたためますか」で紹介された効果をコーホート分析で検証してみた。

 2015年1月27日(火)にHTB北海道放送様の人気番組「おにぎりあたためますか」で実家の焼肉屋「ここだけ野付牛(のつけぎゅう)」が紹介されました。

 結果として、北海道が誇る大人気俳優「大泉洋」さんと「戸次重幸」さんが出演していることもあり、実家HP史上最高のWEBアクセス数を記録しました。

HTB「おにぎりあたためますか」で紹介されると、どんだけアクセス数伸びるか教えます。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/01/htb.html



 今回は、最近、Google Analyticsに搭載された「コホート分析(※)」機能を使って、当該番組きっかけでアクセスされた方が翌週以降にどれだけHPに再訪されたかを探ってみます。

※Google Analyticsのコホート分析とは
 一定期間にGoogle Analyticsを仕込んだサイトにアクセスされた方が、後日どのようなアクセス行動を起こしたかを計測するサービス。


<コホート分析画面の表示方法>

とっても簡単です。ログイン直後に表示される分析メニューから[ユーザー→コホート分析]をクリック。

 





<コホート分析メニューの意味>



 



・コホートのサイズ: 
デフォルトのままでも結構ですが、アクセス数が少ないサイトであれば「コホートのサイズ」を「週別」にした方がいいかもしれません。

 
・指標:
デフォルト以外の項目も選べますが、「ユーザー維持率」以外に見る必要性は薄いかもしれませんね。ちなみに「ユーザー維持率」とは、前の期間にアクセスされた方が当該期間に再訪した率を意味しています。

・期間:
こちらは随時お好みで。季節変動要素等もアクセス結果に影響を及ぼす可能性があるので、一度は最長期間で見たほうがいいと思います。


<コホート分析のアウトプット結果>


 各セルにハッチング(色づけ)された色が濃いところが「指標(今回はユーザー維持率)」が高い部分となります。実際に番組に紹介されたのが1月27日なのですが、2週間後の「2015/2/8-2015/2/14」セグメントの「週1」がやや反応していますね。

 母数が100~200程度なので確定的なことは言えませんが、
「1月27日直後は、有名番組で紹介されたし、どうせ席取れないだろうなぁ」
「放送直後に電話したけど満席だったのし、そろそろ予約出来るかなぁ」 といったような検索行動があったかもしれません。

 実際、実家の母曰く、先週( 3月16日(月)の週))からようやく客足が落ち着いてきたとのことです。いずれにしても「おにぎりパワー」は凄いですね!

 ちなみに余談ですが、先日、宿泊関連のサービスを展開されているクライアントからも「キャンペーンの効果測定を手間とお金をかけずに行いたい」とご相談を受けた際、「コホート分析」を紹介したところ大変喜んで頂けました。WEBや紙を使ったアンケートもいいですが、今後、企業ベースでもこの機能を活用した効果測定も増えてくるかもしれませんね。

2015年3月23日月曜日

回転寿司トリトンの強みは顧客アンケートにあり!

「回転寿司トリトンの強みは顧客アンケートにあり!」

・・・って僕が勝手に言ってることなのですが、本気でそう思っています。

<トリトンとは>
北海道北見市に本社を構える「北一食品株式会社」が展開する「回転寿司」事業。15年3月23日(月)時点で全国で13店舗を展開中。
なお、同社は「トリトン」以外にも「こだわりとんかつ かつ徳」「べんとう家 ごはんごはん」「いっこん家」「ノースベストファーム」も有する北見市随一の優良企業。




 実は、今から20年以上前のお話ですが、高校生時代にこちらの北見市三輪店でバイトしていたことがありました。
その頃から、社員さんやパートのオバちゃんの士気が高く、当初「なんだここ?」と驚いた記憶があります。ネタの鮮度管理やお客様へのホスピタリティ意識が異様なほど高かったです。

 その頃は高校生だったこともあり、なぜそのような意識が醸成・維持されていたのかわかりませんでしたが、大人になってようやく理解出来ました。


「社員教育」に関する意識が半端なく高いんです。


 連日、平日でも開店時間とともにお客様がなだれ込む超人気店ですが、「社員教育のため、本日は終日閉店します」といったお休みをされることも結構あります。
このあたり、下記ページの内容や動画を見て頂くのが一番理解しやすいと思いますが、確かにここまでやらないとあの「ホスピタリティ」は醸成出来ないのだろうなぁと実感します。

http://www.f-qs.com/06-kitaichi.html
※動画はページ下部にあります。


 そして、何より「トリトン」が素晴らしいのは、この「社員教育」によって育まれたホスピタリティをしっかり維持するために「顧客アンケート」を活用している点です。

 これは「トリトン」全店で配布している顧客アンケート票ですが、しっかりと自社の強みをウォッチする項目が入っています。


 <項目抜粋>
3.生ネタの握り方
4.乾いたネタが無かったか
5.スタッフの笑顔
6.スタッフの挨拶有無
7.良い店員名/努力して欲しい店員名(バイネーム!こわっ!)
8.お客様に店員の元気が伝わったか否か
9.清潔感が感じたか


 9番目に関しては、「店舗全体なのか/店員なのか」がわかりづらかったり、過去来店回数(ヘビー・ミドル・ローユーザーでセグメント分析すれば更にデータ活用出来そう)を聴取した方がいい等、若干の改善点は感じます。ただ、全体で見れば、自社の強みをしっかり検証するとても良いアンケート票だと思います。

 全く異業種ですが、僕が好きな「鶴雅グループ」も宿泊者アンケートを徹底し、デイリーでPDCAをまわしているそうです。やはり、ブランドがしっかりしている企業は、地道に実直にPDCAを続けるところが多いですね。
とても面倒な作業ではありますが、こういった企業さんが益々増えていって欲しいですし、そのためのお手伝いが出来ればいいなと思っています。

オススメしたい「シングルソースデータベース(SSDB)」について

 先日アップした以下エントリー、アクセス解析を見ると意外にじっくり見られていたようなので、今回は自分が知っているシングルソースデータベース(SSDB)まとめ的な内容について書きます。
 個人的には、特にローカルエリアにおけるマーケティングプランナーさんには是非先陣切って社内導入に動いてほしい仕組みです。

北海道のマーケッター必見!道内広告会社でも出来る「プロファイリング分析」 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/03/blog-post_21.html

※SSDBとは:
 特定の調査モニターに対し生活価値観やライフスタイル/メディア特性等に関する調査を数百問規模で実施し、特定のセグメント(○○○を所有している20代男性 等)で詳細な分析を可能とするマーケティングデータベース。

1.ぺるそね


 先日紹介した「株式会社コプロシステム」のSSDBです。詳細は前回エントリーをご覧頂きたいのですが、メリットを一言で言うと「安くて使いやすい!」ってことでしょうか。
 1ヶ月1万円以内で済むので、個人ベースでも導入出来ますしね。

 2.mif 生活者市場予測システム

 シンクタンク会社の株式会社三菱総合研究所 事業予測総合センターが提供するSSDBです。


 https://mif.mri.co.jp/

 <メリット>
 ・全国で30,000サンプルを対象に生活価値観やメディア接触などを聴取。北海道居住者でも1,000サンプル以上セグメントが可能。
 ・「ぺるそね」では不可だった3セグメント以上のクロス集計が可能。性年代別クロスとか楽勝です。
 ・俗に言う「全クロス(性年代×全聴取質問のクロス集計)」も「バッチ処理」で出力可能。
 ・複数年にまたがる時系列分析も可能。しかも早いっ!。結構システム負荷がかかる仕組みなのに、さすが三菱総研!
 ・ちゃんと毎年調査を行っている(2015年6月で5回目)。

 <デメリット>
 ・「ぺるそね」に比べ、ちょっと高い。「単年度調査」利用で30万円/年。この仕組みのウリは「時系列調査」集計なのですが、こちらは50万円/年。それでもこれだけの質問ボリュームとシステムのケイパビリティを踏まえると、破格に安いと思います。
 ・質問項目がちょっと学術的過ぎて、実際のマーケティングプランニングでどうやって使うの?なものもあり。
  このあたりは商品ブランドまで細かく聴取している「ぺるそね」に一日の長アリか。
 ・回答モニターの居住地点をマップ上にプロットする「マップ集計」。期待していたけど、「道内」や「札幌市内」でプロットした感じでは「使えないなぁ?」と思ってしまった。プロットする数が少ないと利用価値が見出しにくい。多くても、メッシュ統計のように見せないとゴチャゴチャしてダメかなぁ。

 

<オススメしたい使い方>
・特定の企業/商品ブランドの認知や好意は全く聴取していません。これは意図的に設計しているそうです。
 というのも、この「mifパネル」に対し、追加で個別調査を聴取し、回答結果を紐付けることが出来ます。もちろん、クロス集計にも適用できるので、「○○○ブランド好きのプロファイリング分析」なんかも簡単に出来るのです。
・上記個別調査の紐付けですが、「百万円単位は必要かなぁ」と思いきや、最低30万円ぐらいで出来るとのこと。こうなると、下手に自社でアドホック調査を繰り返すより、(分析課題によっては)この仕組みを活用したほうがかなり低い投資コストで独自SSDBを構築することができますよ。



 


 3.ACR(Audience and Consumer Report)

 視聴率調査でも有名な株式会社ビデオリサーチが提供するSSDB。ホームページに掲載されているイラスト画像については・・・見なかったことにしましょう(笑)
某代理店に所属していた際にはとてもお世話になった仕組みですが、4年ほど前の経験なので、今は随分変わっているかもしれません。


 
http://www.videor.co.jp/solution/ad-plan/acr/index01.htm

<メリット>
・「生活価値観やライフスタイル」系と、「メディア接触」系質問について広範に聴取。特に後者が手厚い。
・メディアは「媒体の種類」だけではなく、「新聞・雑誌の名称」まで押さえている。
・札幌も850ss囲っているので、一定の分析までなら使えそう。
・「ビデオリサーチ」自体がしっかりしているので、サービスの継続性(毎年実査やることも含めて)についても安心出来る。

<デメリット>
・サービスを外販しているものの、結構高い(営業さんは交渉の余地ありとおっしゃってましたが・・・)
・ちょっとメディア系質問に偏り過ぎ。サイコグラフィック色の強い分析では使えない場合もあるかも。


 他にも幾つかフィジビリティしたSSDBはありますが、基本、「ぺるそね」か「mif」かなぁと思っています。札幌界隈の広告会社にいらっしゃる方で導入経験がある方がいらっしゃいましたら、是非教えてくださいm(_ _)m

2015年3月21日土曜日

北海道のマーケッター必見!道内広告会社でも出来る「プロファイリング分析」

 タイトルの「道内の広告会社でも」という部分にイラッとされたらすいません。
とはいえ、実際、「ターゲットのプロファイルデータがないので、仕方なく裏付けの薄いポエムなプランを作らざるを得ない」ケースって結構あると考えています。

 特に北海道の場合、プロモーション予算が限られているので、自動的にアドホックな調査に費用が掛けられないケースが多くなると思います。

 そうなると、調査費をかけずに既存のシングルソースデータベース(SSDB※)を活用し、可能な範囲でプロファイリング分析を行いたくなりますよね。

※SSDBとは:
 特定の調査モニターに対し生活価値観やライフスタイル/メディア特性等に関する調査を数百問規模で実施し、特定のセグメント(○○○を所有している20代男性 等)で詳細な分析を可能とするマーケティングデータベース。



 自分が東京の広告代理店に勤務していた際は、社内に国内有数のSSDBがあり、アドホック調査をせずともターゲットのインサイトを把握することが出来ました。
ただ、このような仕組みを実際に構築・運用するとなると、数億円規模の投資が必要になります。電通や博報堂さん・ADKさん以外の企業規模で自前のSSDBを持つのはかなり難しいのではないでしょうか。予算が限られている道内広告会社ではさらにこの傾向は強いものと思われます。


 自分も道内広告会社に復帰してから「SSDB無いのは辛いなぁ~。汐留はいろんな仕組みが準備されていて、恵まれてたなぁ・・・」と思っていましたが、ある日思いついたんですよ。





「無ければ、(擬似的に)作っちゃえばいい!」って。 



 もちろん、自分で構築出来るわけがないので、「ASPサービスで借りて、北海道居住者でセグメント切れば、擬似的な北海道SSDBが出来るんじゃない?」かと。

 大したことないと思われるかもしれませんが、これも立派な「マーケティングアイディア」だと、僕は考えています。



<とりあえず「ぺるそね」がオススメ!>

国内でSSDBを提供している会社さんは幾つかあるのですが、金額感も踏まえて、一番現実的なのは「ぺるそね」かなと思っています。

http://www.perso-net.jp/


 当サービスは、マーケティングに関するシステムを提供している「株式会社コプロシステム」が運用しているSSDBのASPです。


<「ぺるそね」を活用してどんなアウトプットが作れるか?>

細かな能書きは下記に記載しますので、とりあえずどんなアウトプットが作れるようになるか、サンプルをslideshareにアップしておきました。

「シングルソースデータベース」によるターゲットプロファイル分析事例
http://www.slideshare.net/KazuyaOda/ss-46102052

http://www.slideshare.net/KazuyaOda/ss-46102052


結果を一言で言いますと、
「北海道に居住するゴディバ好きは、(ロイズ好きに比べて)見栄っ張り」です。
ゴディバ好きの方、すいません・・・m(_ _)m


僕が感じていメリット/デメリットは以下の通りです。

<メリット>

・月額:9,800円!(年間契約だと8,000円/月)
・全国で30,000サンプルを回収。「北海道居住者」でセグメントを切っても1,000サンプル以上確保出来ます
・多くの商品ブランドについて「認知/好意/保有」を細かく聴取している
・UIがわかりやすい。同様のシステム未経験者でも1時間あれば使いこなせると思います
・結構動作が速い。20問以上のクロス集計アウトプットでもストレス無くデータを吐き出してくれる。


<デメリット>

・最新データは2013年8月調査。昨年、何度か問い合わせたのですが、次回実施時期は未定の模様(昨年12月ぐらいに電話確認)
・比較できるセグメントは2カテゴリーのみ。たとえば、「1カテ目:ゴディバ好き」「2カテ目:ロイズ好き」といった集計データしか出せません。
「性別×10代刻み」といったものはアウトプット出来ないんですよね。
・複数年におよぶ調査データがあるものの、時系列集計は不可。


 以前、インターネットリサーチ会社でサービス企画を担当していたこともあるのですが、複数セグメントや時系列集計等、開発費がかかる仕様は搭載していません。その分、個人ベースでも導入出来るサービスに仕上がったかな・・・といった感じですね。

 やや不満はあるものの、この価格感であればプロモーション予算が限られる道内広告代理店でも十分導入出来る範囲だと思います。下手にプロファイル調査用にアドホック調査を行うよりも支出は低減され、利益率は改善出来ますので、現場の方だけではなく、経営サイドの方も導入を検討すべきサービスだと思われます。

2015年3月19日木曜日

ディズニーリゾートで一番つぶやかれているTweetネタを調べてみた。

 もうね、深夜残業続きで気持ちが折れましたよ。ポッキリと。
こうなったら、どこぞのリゾートにでも飛んで現実逃避するしかないですよ。

そうだなー、どこに行こうかなー・・・。

やっぱりディズニーリゾートだっ!!

 ・・・そんな夢想しても、お金も時間も無いので、気分だけもリゾート気分に浸るため、「平日からディズニーで遊んでいる人たちのTwitter」を眺めることにしました。
えっ?ちょっと言葉にトゲがあります? 気のせいですよ、木の精。



<やったこと>

・2015年3月18日(水)に千葉県にある「東京ディズニーリゾート」エリア内にて発話されたTwitterのつぶやきを2,000件ほど収集。
・RTやハッシュタグなど、不要な情報を除外してテキストマイニングを実施。
※四角形で範囲指定する必要があるので、ちょっぴりはみ出てるのはご容赦ください。
 だいたい「ディズニーランド」と「ディズニーシー」エリアはカバーしていると思います。
※BoundingBoxやTwitter APIのたたき方は、下記エントリーをご覧ください。
北海道エリアでつぶやかれているTwitterデータをタダで取得するのだ!





















<結果:名詞での単語出現回数ランキング>

形態素解析にかけて、単語の出現頻度をカウントしました。
うーん、何かが出てくるのかなぁ。「スプラッシュマウンテン」「センターオブジアース」「シンデレラ城」、あっ、「モンスターズインク」かなぁ・・・と思っていましたが・・・。












うん?「タップ」?「モンスト」? そんなアトラクション、あったっけ?
「ディズニーリゾート」でのつぶやきなのに、「ディズニー」がやけに少ないなぁ。


<結果:共起(きょうき)出現回数ランキング>

単語に引き続き、「単語の組み合わせ」である共起の出現回数を見ても・・・。
「モンスト+マルチする」がトップ。「世界+亀の甲上級」なども頻出しています。
試しに原文を確認すると、こんな感じでした。












ラック90以上
モンストでマルチしない?
「世界2500万より亀の甲?(上級)」
↑このURLをタップすると、タップした人達同士で一緒にマルチプレイができるよ!


誰でもどうぞ!
モンストでマルチしない?
「世界2500万より亀の甲?(上級)」
↑このURLをタップすると、タップした人達同士で一緒にマルチプレイができるよ!

モンストでマルチしない?
「カリエンテの火口(火口の竜)」
↑このURLをタップすると、タップした人達同士で一緒にマルチプレイができるよ!




<結論>

ディズニーリゾートを訪れる方は、アトラクションで遊ばずに「モンスト」ばかりやってます!!


・・・嘘です(笑) おそらく、待ち時間の間に手持ち無沙汰で「モンスターストライク」をプレイしていると思われますが、ここまで特定タイトルに関するつぶやきが上位にあがるのは意外でした(「カリエンテの火口」もモンスト関連ワードです)

 今度は北海道が誇る人気球団、「日本ハムファイターズ」開幕戦のつぶやき収集を狙って札幌ドームあたりで網はってみます。



2015年3月17日火曜日

北海道新幹線イベント「食と観光ビジネス交流会」に行ってきた。

 本日、北洋銀行さん主催による北海道新幹線イベント「食と観光ビジネス交流会」に行ってきました。
















 皆さんご存知のとおり、2016年3月に新青森・新函館北斗間の開業が予定されていますが、来年度を迎えるにあたり、徐々にボルテージが上がっている感があります。
もちろん、新幹線だけではなく、最近話題の「地方創生」にもつながっていくお話でもあります。そのため、注目度も高かったようでして、会場は椅子が足りないぐらい盛況でした。

 当イベントでは、函館・青森界隈で地域観光の発展に志のある女性が集ったグループである「まぐろ女子会」の方を招いてトークセッションを行いました。新幹線開通に伴い、青森と北海道の連携をどのように行っていくかを模索するため、彼女達をロールモデルとして、どのような取組みを行っているか話を聞く場となりました。


 具体的にはこんな話だったかと思います。

・とにかく、「やってみる!」の精神で志のある女性達が集まり、地域の観光資源を熱意を持って旅行客に紹介する。
・お役所とは連携しながらも、補助金だけに頼らない自立的なアクションを起こし続ける。
・そういった取り組みを続けると、人の輪が出来てメディアにも紹介され認知が拡大する。
・とはいえ、ノリや雰囲気だけでは続かないので、「ミッション」や「コアバリュー」等を規定する予定。



 有志が集まっての地域起こしですので、当然、様々な課題(「まぐろ女子会」が生み出した商品やサービスに対し、どのように生活者に共感してもらうか等)はありそうだなと感じましたが、まずは「アクション起こす!」という気概はとても共感出来ました。

 今後、弊社活動の中でも何がしかご縁が持てればなぁと思っています。

2015年3月15日日曜日

札幌の高校生におけるSNSやGPS利用実態をリサーチしてみた。

 当ブログで何度か紹介していますが、弊社社会貢献活動の一環として「インターネット利用に伴うネットリスク啓蒙講座」を行っています。
今年も来月に大学で2校、高校で1校分実施が決まっています。

 ただ、講座だけやるのはつまらないので、「受講によりどれだけ啓蒙意識が醸成出来たか」も受講対象の学生さんに調査することで、その効果検証をしっかり行うよう心がけています。

 今回は、昨年札幌の高校生に行った調査データを一部抜粋してご紹介します。
※データの掲載/公開については、学校さんより「むしろどんどん紹介して」とご了承頂いております。

 なお、当講師は弊社マーケティングプランナーの相沢直人と分担したのですが、全部で7回分を2日間でやりきったのでだいぶ疲れました^^;

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■調査目的
1.学生に対し、「SNS/IMの使用実態」や俗にいう「バカッター行為」につながるような使用実態について、WEBベースのアンケートを実施<事前調査>。
2.「後悔しないインターネットの使い方講座」実施後、同じコマ内にて事前調査とほぼ同じ内容の  「事後調査」をWEBのアンケートにて聴取<事後調査>。
3.「事前調査」と「事後調査」の比較分析を行い、今回の施策がどの程度効果があったのかを検証した。  
※なお、今回講座の効果幅を定量的に判断するために、2014年4月に札幌近郊の大学で大学1年生向けに実施した同内容の  講座で検証した事前/事後分析データとの比較も行った。

■調査期間
・「事前調査」
 2014年11月12日(水)~14日(金)

・「事後調査」
 2014年11月19日(水)~20日(木)

■実施機関
・「講座内容設計及び実施」「調査設計及び分析」:株式会社インサイト(資料作成協力:株式会社ピィクス)

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以下、結果の一部ご紹介です。グラフはクリックすると拡大表示されます。

SNS/IMの登録サービス(事後:男女別)

登録しているSNS/IMサービスで最も多かったのは「LINE」でほぼ100%に近い。次いで「Twitter」「KakaoTalk」の順。女性では、男性に比べ、特に「Instagram」が高い。男性は「Mobage」など、ゲーム系が高い。















「インターネットリスク」に関する意識

「インターネットのリスク」について、事後調査の理解度が33.7%も向上した。今回の講義において、実際の事例を中心に説明したことも、理解度向上に結びついたものと思われる。
また、本年4月に行った札幌近郊の大学1年生調査(以降「大学調査」)と比べると理解度アップが大幅に上回ったことがわかる。



















ガラケー・スマートフォン設定や使い方の見直し意識

「ガラケー・スマートフォン設定や使い方の見直し意識」も、事後調査で24.9%も伸長。 講義内で失敗されたユーザーの実例を挙げて説明したこともあり、実感をもって聞いてもらえたことが うかがえる。こちらも「大学調査」よりも、大幅に高い効果を上げることが出来た。


















「GPS(位置情報)」機能の有効化状況

携帯電話やスマートフォンの「GPS(位置情報)」機能を有効化しているか聴取したところ、「意図的に常に有効化している」のは男性が多く、「設定方法はわからないが、常に無効化している」のは女性が多い。























携帯電話やスマートフォンの「GPS(位置情報)」機能を有効化している理由

「GPS(位置情報)」を有効化している理由は、「特に理由はなく、なんとなく有効化している」が最も多い。





















 他にもいろいろ聴取したのですが、今回はこれぐらいで。
想定はしていたものの、学生のLINE使用率がほぼ100%だったのは驚きでした。また、大学1年生にも同様のリサーチを行いましたが、使用しているアプリの傾向が全然違うのも意外でしたね。

 また、今回から「スマホの位置情報(GPS)」も調べることにしたのですが、結構、無意識にオンにしている学生が多いこと。ただ、FacebookやTwitterの公式サービス経由であればネットに公開しても位置情報は消去されるので、必要以上に心配することもないのですが。

 まだ実施時期は未定ですが、某市の教育委員会さんや専門学校さんからもご相談を頂いており、スケジュールがやや詰まってきましたので、ご興味ありましたらお早めにお声掛けください(時期は、ご・ご・ご相談させてください(震え声))

2015年3月13日金曜日

(創生本部に直接聞いてみた)「地域経済分析システム」について

 過去、何度かにわけて「地方人口ビジョン」における「人口動向分析・将来人口推計方法」等について触れてきました。

 で、思ったのですよ。

「これ、各自治体担当者の方がやるとしたら、かなりの作業負荷になるのでは・・・」と。
 僕もまだ勉強途中なのですが、都道府県と地方自治体ベースではデータの引用部分が異なっていたり、データ整形に時間がかかるプロセスがありそうです。
 普段からこのような作業ばかりやっている我々のような会社ならいざ知らず、お役所の方々はどの程度まで掘り下げて分析するかといった点も迷うような気がします。

 ・・・といった点も既に予見されているのかは知りませんが、「まち・ひと・しごと創生本部では、既にこのようなシステムを準備しています。

<地域経済分析システム>
このシステムは、地域経済に関連する様々なビッグデータから、都道府県・市町村の産
業や企業の実態、観光客の流れ、人口の現状と将来等を、わかりやすく「見える化」す
るシステムです。(資料より引用)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/souseikaigi/dai2/siryou4.pdf





















 資料をざらっと俯瞰すると、各自治体に求められる「地方人口ビジョン策定」に必要な「1.人口の現状分析」「2.人口の将来展望」フェーズは結構カバー出来そうです。
おそらく、大体求められる要件は満たしているのでマニュアルで頑張らなくても大丈夫かもしれません。
ただ、自分は職業柄、分析要件がどのような意図で作られているのかを把握したいので、システムでもマニュアルでも出来るようになれればと考えています。

 その他に公開されている資料も再度確認したので、大体理解したつもりですが、やっぱり気になったので、「まち・ひと・しごと創生本部事務局」に直接電話して聞いてみました。
エリート官僚さんの集まりなので、「理由もなく怒られるかなぁ・・・」と不安でしたが、とても優しく答えてくれました(笑)

Q→僕、A→エリートさんです(笑)





Q1.このシステムは、自治体関係者等、一部の限られた人しか使えないのですか?
A1.今年の4月から、民間企業も含めて一般の方でも使えますよ。

Q2.えっ、マジですか!全機能使えるのですか?
A2.「産業マップ」等、その地域の特定企業の名称が把握できる機能は、自治体関係者しか使えません。この内容が諸外国にも見れてしまうと、日本の競争力が低下する恐れがあるので。

Q3.それでもかなりの機能が公開されるのですね。素朴な疑問ですが、どうしてこれほどお金や手間をかけて仕組みを公開する方針にしたのですか?
A3.確かに、当システムは今回の「地方創生」の一助として作られていますが、そもそも日本の人口が減少することについて、一般生活者の方にももっと関心を持ってもらいたいと考えています。当システムを活用し、色々な分析を行う事で、国民レベルから様々なアイディアが創出されることを期待しています。


 




















 電話する前はちょっとビビッちゃってましたが、実際に聞いてみるといろいろ勉強になるものですね。また新しい情報が入りましたら随時ブログにアップさせて頂きます。

2015年3月12日木曜日

地方人口ビジョン「年齢3区分別の人口データ」分析+追記(地方創生)

(2015年3月12日(木)追記)
次回エントリーで書こうと思っていた作業プロセス、意外に短い文章量で済んだので、3として追記しました。


 前回は、「地方創生」の「地方版総合戦略策定」における「人口動向分析・将来人口推計」を行うにあたり、データの引用元や整理の仕方について記載しました。
まだご覧になっていない方は、ざっくりでも結構ですのでご一読されると、以降の理解もしやすいかと思います。

(地方創生)「地方人口ビジョン」に関する人口動向分析・将来人口推計方法
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/03/blog-post_7.html


1.「年齢3区分別の人口データ」を準備する。

前回のエントリー通りデータを引用していれば「年齢3区分別の人口データ」をそのままコピー出来ると思います。
ちなみに、あまり聞き慣れない「年齢3区分別」ですが、以下3つの年齢幅となっています。

・年少人口:0~14歳

 →こちらは見たままですね。中学校を卒業するまでの、日本国内で行われている生産活動に関与しない年齢帯です。

・生産年齢人口:15~64歳
 →日本国内の生産活動に従事しうる年齢帯です。道内では1995年の394万人をピークとして、国勢調査の都度、減少傾向にあります。

・老年人口:65歳以上
 →こちらも見たまんまです。道内では2010年に136万人となっており、年少人口66万人の2倍になっています。


2.「年齢3区分別の人口データ」をグラフに追記する。

上記1で集めたデータを前回エントリーで作ったグラフに追記します。
データ引用元は前回エントリーで記載したものと同じです。
ちなみに、今回は「手引書」にならって人口の単位を「万人」にしました。1995年のクロスっぷりが凄いですね・・・。



















3.出生・死亡数、転入・転出数の推移データを準備する。

まず、道内における「出生・死亡数」の時系列データをもってきましょう。

平成24年北海道保健統計年報
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/sum/hoso/hotou/hotou01/nenpou24.htm





















  こちらの「4.保健→○人口動態→第1表 人口動態総覧、年次別」にあります。
「手引書」の「出生・死亡数」グラフが1960年からになっているのでそれに倣いましょう。

 で、ここまでやって気がつきました。
手引書におけるグラフを見ると、「出生・死亡数、転入・転出数」いずれも1年毎データを使っているようですが、「総人口」は5年毎データを使用している模様です。確かに手引書では、1940~50年におけるグラフが直線に近いかたちになっているのですが、この時期は太平洋戦争終戦前後です。僕のグラフを1年刻みで見ると大きく人の動きがありますが、「手引書」ではないんですよね。

 職業柄、「総人口だけ5年刻みデータ」は気持ち悪かったので、以下から「北海道の人口(1年刻み)」を引用してきました。

 2-5   都道府県,男女別人口(エクセル:139KB)
http://www.stat.go.jp/data/chouki/02.htm

 ということで、完成形です!!
















   次回は、「総人口に与えてきた自然増減と社会増減の影響」グラフの作成手順をなぞってみます。