2015年4月26日日曜日

札幌市の自治体パワーを「地域経済分析システム」で検証〜経済構造編

 2015年4月21日(火)に公開されてから話題になっている「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」。

 分析メニューがかなり広範なため、日常的にデータ分析作業に接していない方は最初苦労するかも・・・的な声もありますが、当ブログと相沢直人ブログで徐々に実例含めてご紹介しますのでご参照頂けるとありがたいです。
※今後、都道府県ベースで当システムの説明会が予定されています。
 「まち・ひと・しごと創生本部」のHPも注意深くウォッチしてください。

※「人口マップ」「観光マップ」メニュー紹介は当エントリー下部のリンクからどうぞ。


<5月6日(水)追記>
自治体比較については、弊社マーケティングプランナーの相沢直人も書いています。
「小樽市 VS 函館市」で検証しているので、なかなか面白い結果になっています。

 地域経済分析システムRESAS(リーサス)の使い方~自治体比較マップ1/3(小樽市を例に)
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/05/resas13.html


<5月8日(金)追記>
「resas 見れない」といったキーワードで検索されている方へ。
RESASはクローム(Chrome)でしか正しく見れません。
Firefoxだと途中までは表示されますが、集計アウトプットは出力されないので、必ずChromeを使ってください。
ちなみに、Linux環境で「Chromium(クロミウム)」を使用されている方もいるかもしれませんが、こちらも途中までしか表示されません。Linux環境でもChromeブラウザがありますので別途インストールしてください。

 

 さて、今回は「自治体比較マップ」メニューのご紹介です。
過去ご紹介した「人口マップ」「観光マップ」と比べ、かなりデータが多いので、2回に分けて掲載させて頂きますね。


 自治体比較マップでは、自らの自治体を以下4メニューから分析・把握することができます。様々な指標から、全国の自治体の中で、自らの自治体がどのような「立ち位置(ランキング)」にいるかを確認したり、ランキングを通じて他の自治体と比較することができます。

1.経済構造
 ・企業数
 ・事業所数
 ・製造品出荷額
 ・付加価値額(企業単位)
 ・労働生産性(企業単位)

2.企業活動
 ・創業比率
 ・黒字赤字企業比率
 ・従業者数(事業所単位)

3.労働環境
 ・有効求人倍率
 ・一人当たり賃金

4.地方財政
 ・一人当たり地方税
 ・一人当たり市町村民税法人分
 ・一人当たり固定資産税


 もうね、メニュー多すぎてスクリーンショットから見きれてますよ(笑)
それでは、 「1.経済構造」メニューのご紹介です!

 まずは、「企業数」マップ。「北海道札幌市」で選択してもこの画面になるのは、ちょっとだけ違和感。道内全自体体の描画をかけるのでマシンスペックが低いと時間がかかるかもしれません。

 デフォルトで表示される「全産業」ベースだと札幌市ばかりが目立つ感じになりますね。
ちなみに、当メニューのデータソースは「経済センサス調査」 「工業統計調査」となっていますが、最新でも2012年実施時になっているので、その点は鑑みてデータを見る必要があると思います。


 上記を「農業」だけでくくると下記のようになります。
 2009年(上段)と2012年(下段)を並べて見ましたが、道南エリア等の企業数が減少(薄い色になっている)していることがわかりますね。

<2009年 農業の企業数>

<2012年 農業の企業数>

 メッシュマップは見ていて楽しいのですが、やはり数字で見た方が現状理解はしやすいかも。
こちらは全産業ベースで札幌市の企業数推移を見たグラフです。 札幌市でもこれだけ減少しているのですね・・・。

 なお、「事業所数」でも同様のアウトプットを出力できますが 、大体傾向は同じなので割愛させていただきます。




続いて、「製造品出荷額等」データです。
当機能では、都道府県・市区町村単位で、製造業における製造品出荷額等を把握することができます。ちなみにデータソースの「工業統計調査」では「従業員数4人以上の事業所」を統計対象としています。

 上段が札幌市、下段が苫小牧市ですが、札幌市はやや減少していますね。

<札幌市における「製造品出荷額等」推移> 

<苫小牧市における「製造品出荷額等」推移>  


次は「付加価値額」です。
当機能では、都道府県・市区町村単位で、産業(大分類・中分類)別の 2012年の付加価値額を把握することができます。

  こちらも他のメニュー同様、自治体間比較が可能です。
ちょっと見づらいかもしれませんが、左側から順に「札幌市」「函館市」「旭川市」「室蘭市」「網走市」となっています。同一振興局内にある自治体で比較するといった使い方もできそうですね。
なお、比較対象自治体は最大5自治体までです。


 こちらは「労働生産性」です。
当機能では、都道府県・市区町村単位で、産業(大分類・中分類)別の2012年の労働生産性(付加価値額÷従業者数)を見ることができます。

 左から「札幌市」「北海道平均」「全国平均」です。


左から「札幌市」「北海道平均」「全国平均」「函館市」「小樽市」「旭川市」「室蘭市」「網走市」です。


読むの疲れました?(笑) 僕も疲れました^^;
次回は残りのメニューについてご紹介させていただきますね。

<「地域経済分析システム」参考ページ>
小田一弥:
(速報!!)「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」がリリース! http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas.html

札幌市の人口データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」でゴニョゴニョしてみた。 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_23.html

札幌市の観光データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」で見ると・・・ http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_25.html


相沢直人:
地域経済分析システム RESAS(リーサス)が4月21日からスタートしました! http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/04/resas421.html

地域経済分析システムRESAS(リーサス)で小樽市を分析してみた! http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/04/resas.html

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