2015年12月24日木曜日

自治体のお金の流れがわかる!RESASに「地域経済循環図」が搭載!

 当ブログで何度かご紹介している「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)」に「地域経済循環図」が搭載されました。



 以前、下記エントリーでも触れている仕組みですが、その時から「たぶん、リーサスに搭載されるんだろうなぁ」と思っていたらその通りに。
おそらく、他の仕組みも取り込まれていくのでしょうね。

環境省「「地域経済循環分析」と「環境政策」を軸とした地方創生」
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/blog-post_18.html


 「地域経済循環図」とは?



 都道府県・市町村単位で「地域経済循環」を図示したものです。地域内企業の経済活動を通じて生産された「(1)付加価値」がどの程度労働者や企業の所得として「(2)分配」されたか把握。最終的に、当該分配がどの程度消費や投資に「(3)支出」されたかを分析します。

(1)「付加(生産)価値」分析

(第1・2・3次産業別)×付加価値額
 地域が生産した商品やサービス等を販売して得た金額から、原材料費や外注費といった中間投入額を差し引いた付加価値額を第1~3次産業別に把握できます。企業経営で言うと、「粗利」部分に相当します。

(2)「分配」分析

雇用者所得、その他所得
 地域産業が稼いだ付加価値額がどの程度所得として分配されたかを把握することができます。こちらは、下記2つの所得に分類されます。

1.雇用者所得:
 雇用者に支払われた所得

2.その他所得:
 財産所得、企業所得、交付税、社会保障給付、補助金等、雇用者所得以外の所得

(3)「支出」分析

民間消費額、民間投資額、その他支出 
 地域内の住民・企業等に分配された所得がどのように使われたかを把握することが出来、下記2つに分類されます。

 
1.民間消費額:
 住民の消費等を示す支出額

2.民間投資額:
 企業の設備投資等を示す支出額

3.その他支出:
 政府支出、地域内産業の移輸出入収支額等を示す支出額


 通常の経済分析は「生産分析(※)」に絞られているため、最終的に都道府県・市町村別にどの程度お金が残ったか・地域として経済的に自立出来ているかといった部分までは分析出来ません。
 「地域循環図」では上記(1)~(3)のプロセスとサイクルで分析するため、経済的に自立するためにはどこがボトルネックになっているかといった分析がしやすくなります。
※RESASにおいては上記(1)と同義です。


 北海道の自治体で分析すると・・・


 「まち・ひと・しごと創生本部」の資料を一通り読むと、大体数字の意味もわかるのですが、上記説明だけですと「字がいっぱいで・・・」な気分になると思います(笑)

 道内自治体を例に幾つかアウトプットして見たので、ザラーっと眺めてみましょう。


 まずは、「札幌市」の経済循環図。左上の「地域経済循環率」が95.9%となっています。
この指標は、「生産(付加価値額)÷分配(所得)」で算出され、地域経済の自立度を推し量る数値になります。当該率が低いということは、分配(所得)を他エリアに頼っている・分析対象エリアの付加価値生産額が低いといったことがわかるわけです。

 「生産」部分を見ると、圧倒的に3次産業が高いことがわかりますね。「分配(所得)」 は、「その他所得」で地域外からの流入が3,305億円ありますが、他の道内自治体と比べるとかなり低い比率になっています。
 「支出」は、「民間消費額」で見ると「地域外からの流入」が1,885億円あります。推測ですが、隣接自治体の方が札幌市内で買い物されたり、通勤客がアピアでお弁当を買ったり・・・といった類の市消費支出になる感じですかね。 




 なんとなく「地域経済循環図」の見方もわかってきたので、どんどん他の自治体を見てみましょう。
僕の生まれ故郷、道東の「北見市」における地域経済循環率は80.8%。「札幌市」と比べると15%程低くなっているのは、「その他所得」で「地域外からの流入」が942億円となっています。「北見市」に限らず、道東自治体は交付金や補助金の依存度が高いことが一因と思われます。




 同じく、道東の「網走市」も「北見市」と同じようなグラフになっています。
ただ、「民間消費額」は、「北見市」よりも「地域外からの流入」が多くなっています。「北見市」よりは観光産業が強い部分も影響しているのでしょうか。

 ちなみに、地域内の住民・企業等が支出した金額より、地域内に支出された金額が少ない場合は、その差額がグラフでは点線で囲まれた四角で表示され、支出が地域外に流出していることを意味します。逆に、地域内の住民・企業等が支出した金額より、地域内に支出された金額が多い場合は、その差額が赤色のグラフとして表示され、支出が地域外から流入していることを意味します。 



 続いて2016年3月の北海道新幹線開業を控えた「函館市」。「地域経済循環率」は90.4%と道内自治体では比較的高めです。


 
「観光の街」として有名な「小樽市」における「地域経済循環率」は87.8%でした。



 「札幌市」に隣接し、豪雪地帯でも有名な「岩見沢市」。「その他支出」における「地域外への流出」が723億円もあります。




 財政再建に向けて頑張っている「夕張市」。「地域経済循環率」が63.5%と低めなことと、「生産」「分配」「支出」の金額総計が「岩見沢市」と比べても一ケタ少ない点を見ても、財政的に課題があることが推し量れますね。




 最後に、インバウンドがスキー目当てに大挙して押し寄せている「ニセコ町」。「支出:民間投資額」における「地域外からの流入」が43億円もあります。インバウンド客目当てに大手企業がホテルを新設するなど、多額の投資が続いている背景もあるのでしょうね。



 いかがでしたでしょうか。「地域経済の指標」は様々あるものの、毎回、使いにくいなぁと感じていました。この「地域経済循環図」は様々な観点で数字を分析出来るので使い勝手がいいと思います。来年度は、「地方版総合戦略」の具体的な施策を実施する時期でもありますので、事前に細かい検証作業等で活用されてはいかがでしょうか。

>毎回しつこいですが、「RESAS 見れない」で検索されている方へ 
 RESASはグーグルのChrome(クローム)ブラウザでしか使えません。FirefoxやIE、クロームの互換ブラウザ(Chromium)でも動作しませんのでご注意ください。



<RESAS:参考ページ> 
【速報】「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)」新機能リリース!!http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/resas.html
 
「地方創生☆RESASフォーラム2015」及び「地方創生☆RESAS地域セミナー」開催
(http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/08/resas2015resas.html)

【RESAS分析まとめ】RESASを活用した地方自治体による分析事例募集がスタート!
(http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/07/resasresas.html)


ニセコ町の基礎データをリーサスでサクッと作ってみた(1時間限定で)
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/06/1.html

超簡単&無料!大空町「芝桜公園」の人の動きをアニメーションGIF化っ!
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/05/gif.html

クライアント向け「RESAS(リーサス)勉強会」やってみて感じたこと。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/05/resas.html

北見市人口データを地域経済分析システム(リーサス)で覗いてみた。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/05/blog-post_3.html

札幌市の自治体パワーを「地域経済分析システム」で検証 経済活動等編
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/blog-post_96.html

札幌市の自治体パワーを「地域経済分析システム」で検証 経済構造編
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/blog-post_26.html

札幌市の観光データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」で見ると・・・
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_25.html

札幌市の人口データを「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」でゴニョゴニョしてみた。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas_23.html

(速報!!)「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」がリリース!
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas.html


<部下の相沢直人のまとめエントリーもよろしくです!>
RESAS活用の分析事例の募集が始まりました
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/07/resas.html) 

2015年12月13日日曜日

【R言語】ベクトルにおける関数の使い方

備忘録代わりに「R言語」のベクトルにおける関数の使い方をメモ。
普段、意識して使わないものもあるので、なかなか覚えないんですよね。
使用例については、今後、順番に書き足して行こうかと思います。

関数の定義

関数 定義
cor() 相関関数
cumsum() 累積和
diff() 前進差分
length() 要素数
max() 最大値
min() 最小値
mean() 平均値
median() 中央値
order() 各要素の元の位置
prod() 総積
range() 範囲
rank() 各要素の順位
rev() 要素の逆順
sd() 標準偏差
sort() 要素の整列
sum() 総和
summary() 要約統計量
var() 不偏分散

使用例

cor():相関係数

data("airquality")
head(airquality)

Ozone Solar.R Wind Temp Month Day
41 190 7.4 67 5 1
36 118 8.0 72 5 2
12 149 12.6 74 5 3
18 313 11.5 62 5 4
NA NA 14.3 56 5 5
28 NA 14.9 66 5 6


# データセット名を都度指定するのは面倒なので、attach()関数で指定。
attach(airquality)
(cor1.dat <- cor(Wind,Temp, method = "pearson"))
[1] -0.4579879
# 順番逆かもしれないですが、散布図でもチェック。
pairs(airquality,pch=21,bg="red",cex=1)
 

2015年12月12日土曜日

「ぺるそね」(クラウド型シングルソースDB)に2015年データ追加!

 株式会社コプロシステムが提供する「シングルソースデータベース(SSDB)」である「ぺるそね」に2015年10月調査データが搭載されました! 札幌広告業界でプランニングに関わっている方は必見でございますぞっ!


 「ぺるそね」とは?


 詳細は下記エントリーをご覧ください。

オススメしたい「シングルソースデータベース(SSDB)」について
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/03/ssdb.html

北海道のマーケッター必見!道内広告会社でも出来る「プロファイリング分析」
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/03/blog-post_21.html


 簡単に言うと「破格に安い(10,000円/月)クラウド型のSSDB(※)」です。
※SSDBとは:特定の調査モニターに対し生活価値観やライフスタイル/メディア特性等に関する調査を数百問規模で実施し、特定のセグメント(○○○を所有している20代男性 等)で詳細な分析を可能とするマーケティングデータベース。




今回の調査データ内容と、「ちょっとモノ申したいこと」


<今回の調査データ内容>
 調査設計自体に大きな変更はありません。
一番のウリは「2015年10月調査データ」 が搭載されたことですが、質問項目として「好きなもの」に「プロスポーツチーム」が追加されました。確か自分も聴取項目の追加希望として挙げた記憶がありますが、反映されていて嬉しかったです。

 中身を見ると、日本国内の「プロ野球チーム」や「サッカーJ1/J2」チームに加え、メジャーリーグベースボールや海外サッカーチームまで追加されています。 札幌市内の広告会社に限らず、こういったクライアントを担当されている地方の広告会社にはありがたいデータになりそうですね。

■ 追加項目
【基本属性】     職種 / 利用している商品・サービスなど
【所有ブランド&購入決定要因】     ヨーグルト
【購入決定要因】     口コミ・評判
【好きなもの】     プロスポーツチーム

■ 変更項目
【所有ブランド】     消臭・芳香剤(消臭スプレーからの変更)
携帯電話・スマートフォン(カテゴリの統合)
■ 削除項目
【所有ブランド&購入決定要因】     和風だしの素 / ポン酢 /
ポータブルミュージックプレイヤー / ポイントカード
【好きなもの】     製薬会社


<ちょっとモノ申したいこと>
  当SSDB、 「ほとんど同じ調査項目を複数年で比較できること(※)」もひとつのウリになっています。 ※「三菱総研」の「mif」のように、「同一データ質問データを複数年にまたがって一表で集計」といったことはできません。いちおう、追加要件として希望しましたが、システム的にかなり負荷のかかる仕組みのため、「ぺるそね」使用料を鑑みると充分理解できます。

 今回のデータ搭載も含めて、データ搭載のタイミングは下記に記載したとおり。

 
2015年10月調査データ(第4期) ← 今回搭載(2015年12月)
2013年8月調査データ(第3期)
2012年6月調査データ(第2期)
2011年9月調査データ(第1期)

  ご覧のとおり、「2014年データ」がありません。確かに規約等をみても「毎年の調査」はコミットしていないため、コプロ社に実施義務はありません。  とはいえ、「3年連続で調査」をした段階で「2014年調査」の実施有無は明確にクライアント側に伝えるべきだったのでは?と思います。 こうやって改めて眺めると、14年分が抜けているのはサービス設計上、不自然です。

  実際、同社には何度かお電話し、メールでも複数回質問しましたが、「検討中です」的なお返事で最後まで14年分調査が実施されるのかわかりませんでした。正直なところ、「サービス継続するのかな?」と思ったぐらいです。こちらとしても、当システムが継続提供される前提(≠14年調査が実施される前提)でプランニング環境を考えているわけで、こういうスタンスはとても困ります。

  一応、サービス提供前にメールで本年実施分の調査データ搭載について連絡がありましたが、自社内の社内決裁タイミング等も考慮すると遅すぎます。当サービスは「(我々のような)クライアント企業と長い関係を築いて提供するサービス」のため、このような進め方は今後再考して頂きたいと思います。

  若干、口うるさいことも書きましたが、 「圧倒的なコストメリット」「UIのわかりやすさ」「集計スピードの速さ」等、どれをとっても素晴らしいサービスだと思います。今後とも、是非お世話になりたいので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 

2015年12月10日木曜日

【札幌イイコト06】家族のためにも要確認!「札幌市 都市計画情報提供サービス」

「札幌のイイコト」をご紹介する「札幌イイコト」。
前回は、まさかの「江別市ネタ」を華麗に放り込みましたが、今回は安心してください、札幌市ですから。

【札幌イイコト05】「子ども向けネットリスク啓発パンフ」を作りました(江別市教育委員会・江別市PTA連合会)
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/12/05pta.html

 6回目のネタは、防災にも役立つ「札幌市 都市計画情報提供サービス」です。


「札幌市 都市計画情報提供サービス」とは?


 札幌市が所有する1/2500現況図を基に、都市計画情報やその他の土地利用規制等の情報をインターネットを通じて皆様に提供する無料サービスです。


 

具体的な使い方


 下記検索方法のいずれかで調べたい対象を選択するだけです。

本来であれば、いつもどおりこのあとスクリーンショットを掲載しながら説明したいのですが、当サービス、利用に関する規約がかなり厳しいです。商業・営利目的には使えませんので、あくまでも「よりよい住民生活を送るための情報源」として活用してください。

 この中で特にオススメなのが「防災用」にも使える下記赤字メニュー。
札幌市は豊平川等大きな河川より、実は小さな河川の方が氾濫等の危険性が高いといった声もあります。特に小さなお子さんをお持ちのご家庭は日常的にこのような情報をチェックすることをお勧めします。(お引っ越しや住居を新築される場合等にもいいですね)

<検索方法>
 とてもシンプルです。上記画像から下記3つの方法で検索できます。
・地図から指定
・住所から指定
・目標物から指定

<地図の設定>
・用途地域等:
 第一種住居地域、第二種低層住居専用地域、商業地域 等
=======================================================
・高度地区
=======================================================
・防火地域及び準防火地域    ・その他地域地区等
・特別用途地区    ・駐車場整備地区      
・地区計画

=======================================================
・出水のおそれのある区域    ・災害危険区域
・日影規制除外地区    ・土砂災害
・宅地造成工事規制区域    ・その他規制等

=======================================================
・景観計画重点区域
※市全域が景観計画区域に指定されています。
なお、一部区域において景観計画重点区域が指定されています。
=======================================================
・風致地区
=======================================================
・緑保全創出地域
※市全域が緑保全創出地域に指定されています。
敷地面積又は開発面積が1,000m2以上で建築行為等を行う場合には市長の許可が必要です。
=======================================================
・市街地開発事業
=======================================================
・認定道路
=======================================================
・指定道路等

2015年12月6日日曜日

地方創生☆「小さな拠点(コンパクトビレッジ)」づくりフォーラム開催!

 「☆」マーク好きな「まちひとしごと創生本部」が新たな「☆」付きフォーラムを開催されます(笑)
毎回当ページを拝見して感じるのですが、ページの更新を知らせるRSSかメールマガジン的なものを発行して頂けると大変助かります。
(あと、各リンクに更新日付が付いていると尚うれし・・・)

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/pdf/h28-01-20-chiisana_kyoten_flyer.pdf


<開催概要>
・日時:平成28年1月20日(水)12:30〜16:00
・場所:日本消防会館(ニッショーホール)2F
    東京都港区虎ノ門2−9−16
・主催:内閣府 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局
※事前の参加申し込みが必要です。下記フォームからエントリーしてください。
https://www.secure-cloud.jp/sf/1447658319yrPQRuSI


何を目指している施策か?


 「日本版DMO」や「日本版CCRC」などと並ぶ重要施策のように見えますが、このチラシだけではよくわからなかったので、調べてみたところ下記ページを見つけました。

「小さな拠点」の形成に関する地方創生担当課長等説明会 議事次第
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/chiisana_kyoten/index.html


 ご多分にもれず、当ページも山のような資料があるのでただいま勉強中ですが、「小さな拠点(コンパクトビレッジ)」の概要は下記スライドがわかりやすかったです。

 ようは、「特に人口減少が進む中山間地域などで、今までどおりの「生活・福祉サービス等」のインフラを維持するのは難しい側面もあるため、主要インフラを基幹集落に集めて集落生活圏を維持しよう」といった考え方のようです。

 ただ、単純に効率的な集落生活圏を作りましょうといったお話だけではなく、「地域における仕事・収入の確保」も掲げているのが「地方創生」っぽいですよね。
  



 北海道も全国と比べるとかなりのスピードで人口減少が進みますが、特に中山間地は現状でも深刻な状況になっています。道内自治体でもこの取り組みに注力するところがあるか、注目したいですね。


他の地方創生施策に関するエントリー

次の地方創生キーワードはこれ!「日本版BIDを含むエリアマネジメント」とは?http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/07/bid.html

地方創生の新たなキーワード「日本版DMO」って知ってる?
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/06/dmo.html

「日本版DMO」設立が地方自治体でプチブレイク?~地方創生先行型の交付対象事業
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/11/dmo.html

世界のDMO~「アルベルゴ・ディフーゾ」って知ってる?
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo_12.html

イタリア発のDMO~「チッタスロー」運動ってご存知?
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo_13.html

日本版DMO~「美しい村連合」について調べてみた。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/dmo.html

(R言語)当ブログアクセス者の興味関心事をコレポン(コレスポンデンス)した。

 ささやかながらではありますが、毎月、当ブログのアクセス数が先月超えを継続しており、ちょっといい気分(相沢直人にはかなり水をあけられていますが)。

 こうなると「どんな人に、どのコンテンツが見られているのか」が気になるところ。
Google Analyticsでも見れなくはないのですが、俯瞰で見たい場合はR言語を活用するといいですよ。

 参考にしたのは、下記エントリー。ソースコードはシンプルなので、それほど苦労せずアウトプット出来ると思います。
※下記エントリーでは、Google Analyticsのカスタムレポートで「ディメンション」に「ページ(URL)」を指定していますが、「ページタイトル」にした方が楽だと思います。

トライフィールズ:中小企業経営のためのデータ分析代行サービス
Googleアナリティクスとコレスポンデンス分析を用いた年齢別のユーザー像の捉え方

http://www.trifields.jp/google-analytics-correspondence-analysis-age-1086


実際に自分のブログアクセスデータでやってみた。


参考サイトのものそのままですが、今回のソースコードを貼っておきますね。とてもシンプル。

============================================

# MASSパッケージのロード。事前にインストールしておいてください。
library(MASS)

# Google AnalyticsからアウトプットしたCSVの読み込み。整形はExcelやLibre office等で。
ga.dat <- read.csv("2015_5_8.csv", header = TRUE)

#いちおう、データチェック。ちなみにGAで吐き出した直後は「ページ」と「タイトル」の間に半角スペースが入っているので事前に削除した方がいいかも。
head(ga.dat)
 
# ページタイトルと年齢別にページビュー数を集計。
ga2.dat <- xtabs(ページビュー数 ~ ページタイトル + 年齢, data = ga.dat)

# Rstudio環境ということもあり、Viewで眺めるのが好き。
View(ga2.dat)
 
# コレポン(コレスポンデンス)分析。たった一行で出来るなんてRってすごい。
ga.cor <- corresp(ga2.dat, nf = 2)
 
# プロット。ggplot2でやろうと思ったけど、面倒だったので。
plot(ga.cor)

============================================

 まずは、5月〜8月のコレポン。25〜34歳アクセス者(GAの推定値)近くには、有名なコミュニケーションディレクターでもある「さとなお」こと「佐藤尚之」さんの著作も絡めた下記エントリー。
ご本人にもTwitter上でご紹介いただき、かなりのアクセス数となりましたが、いまでに「ファンベース」というオーガニックワードで検索されています。

「ファンベースで伝える大切さ」を認識した「はじめてのコンサドーレ観戦」
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/06/blog-post_30.html


 また、この年齢セグメントでは、「地方創生プランニング」の重要ツールである「RESAS(リーサス:地域経済分析システム)」に関するエントリーも多く閲覧されたようです。
(右上にゴチャゴチャになっている文字は「地方創生先行型」という補正予算で組まれた補助金に関するエントリーです。)

(速報!!)「地域経済分析システム(RESAS(リーサス))」がリリース! http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/resas.html



 そして、下記が直近3ヶ月のコレポン。先ほどと比べるとアクセスが多かったコンテンツがややバラけています。SEOも気になるところではありますが、自分の趣味ブログなので、「好きなモノは何でも取り上げる」といった方針がそのまま結果になったのかなと。

 先ほどのグラフにもあった「日本版DMO」は、当ブログで最もオーガニック検索ワードが多いコンテンツです。「RESAS」同様、「地方創生」関連ワードですが、アクセス者の年齢が異なるのは興味深いですね。

地方創生の新たなキーワード「日本版DMO」って知ってる?
 http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/06/dmo.html


 右上の「森の謌(うた)」は、北海道の高級宿グループである「鶴雅グループ」の「定山渓 森の謌」という宿のランチビュッフェに関するエントリー。ただ、18〜24歳ってホントかな? 本件に限らず、GAの年齢セグメントはやや怪しいなぁと思うことがあるのですが、まぁ、参考程度に見るのがいいかも。

【3000円でも安い!】「定山渓 鶴雅 森の謌(もりのうた)」ランチバイキングと日帰り入浴http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/06/blog-post_8.html


 その他、「Airbnb」「ROYCE厚別店」「(札幌駅近くのランチビュッフェ)ブロガド」などが多く見られたようですが、「R言語関連」はさっぱりでした(笑)

 とはいえ、このようなかたちで半年間に渡る自分のブログ結果を振り返るのは単純に楽しいですね。


R言語関連のエントリー


【R言語】「rpivotTable」パッケージが高機能過ぎて泣ける件
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/11/rrpivottable.html

【R言語】どうしても「ディープインパクト」全産駒の内訳を集計したくなったの<前処理編>。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/10/r.html 

AEIが優秀な種牡馬を調べてみたら・・・やっぱりディープ(略)
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/10/aei.html

過去5年間のリーディングサイアー成績を眺めてみた~ディープインパクトって実際・・・
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/10/5.html

(R言語)readHTMLTable関数でJ2の順位を音速で抜き出す。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/07/rreadhtmltablej2.html

【R言語】data.frameの列名変更は全部上書きで。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/rdataframe.html

【R言語】競馬データで「rbind関数」の使い方を覚えよう!
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/rrbind.html

2015年12月5日土曜日

(もっと早く行けば良かった・・・)鶴雅ビュッフェダイニング札幌のランチバイキング

 北海道が誇る高級宿グループである「鶴雅」が札幌の中心地で運営する「鶴雅ビュッフェダイニング札幌」。
以前から「行きたい!」と思っていたのですが、いつも長蛇の列だったので行けずじまいでした。
今回、僕の「誕生日祝い」として家族3人で訪れました。

http://www.tsuruga-buffet.com/


お店の様子をご紹介!


 まず、入り口。ランチの営業時間は、11:00からですが、この日(祝日の月曜日)は10:30から並びました。「ちょっと早いかなぁ〜」と思ったのですが、早くもひと組待っていました。これでもオープン当時と比べると、かなり空いてきた方ですが、開店直前にはかなりのお客さんが待っていたのはさすが鶴雅さんです。



 入店すると、係の方から座席案内されます。入り口すぐの場所には、ホログラム的な仕掛けも楽しいです。


 また、すぐ近くの壁にはオシャレな書籍も配置されています。ちなみに、定山渓にある同グループの人気宿「森の謌(うた)」のラウンジにも道内各地の自然に関する書籍が閲覧できるようになっています。

 今回案内されたのはこのお席。道庁赤レンガを眺めることができるとても良い場所でした^^



 下記は、自分たちが座った席のすぐ隣側。
「ソラ」と記載されているプレートは、 同グループが同グループが北海道川上郡弟子屈町屈斜路で運営する「屈斜路湖 鶴雅オーベルジュ[SoRa]」のことです。

 実はこのスペース以外にも各個室などに同グループが運営する宿の名称が付けられています。
「札幌に居ながら道内各地の鶴雅を体験して頂きたい」といった狙いがあるのでしょうかね。


 こちらが、バイキングスペース。「森の謌」と比べると、ややコンパクトな印象はありますが、品数は十分ですし、あまり歩きまわらなくていいので逆にいいかもと感じました。




 我が家の盛り付け例。前回の「森の謌」ではゴチャゴチャに盛った写真を載せてしまい反省したので、比較的綺麗にまとめたつもりです(笑)

 ちなみに、皿や箸置きには鶴雅マークが配されていまして、「記念に買ってみたいなぁ」と思いました。


 そして、大好きなスイーツスペース!
鶴雅グループが誇る自社スイーツブランド「パティシエ・ラボ」のカップケーキやジェラート等が取り放題! 僕は3回ぐらいおかわりしました^^;


 最後に触れておきたいのは、「お客様アンケート」。実は、鶴雅グループではこの「顧客アンケート」を各宿の宿泊客に必須で配布しています(調査票の内容は異なります)。
こちらのアンケートデータを集計し、経営層が毎日チェックされているそうですが、だからこそ、同グループの驚異的なホスピタリティが維持できるのでしょうね。


 会計を済ませ、お店を出た直後に嫁さんが「あー!ホント美味しかった!来月も来よう!」と。
5歳の息子は、「今日はここに泊まろう」ってホテルと勘違いするほど大満足でした^^


その他:鶴雅グループ関連エントリー


 【3000円でも安い!】「定山渓 鶴雅 森の謌(もりのうた)」ランチバイキングと日帰り入浴
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/06/blog-post_8.html

鶴雅グループが函館に進出!!
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/07/blog-post_8.html

本日(6/22)より「大沼鶴雅オーベルジュエプィ」先行予約開始!!
http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/06/622.html

スイーツの品数が2倍!?鶴雅「森の謌(うた)」のランチバイキング
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/09/2.html

「しこつ湖鶴雅 水の謌(うた) ランチビュッフェ」に行くので口コミを分析したの。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html

オフシーズンこそ「あかん湖鶴雅ウイングス!」〜家族連れには最高な宿。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html

2015年12月4日金曜日

【札幌イイコト05】「子ども向けネットリスク啓発パンフ」を作りました(江別市教育委員会・江別市PTA連合会)

 「札幌のイイコト」をご紹介する「札幌イイコト」、5回目となりました。
・・・「江別」って漢字が見えるけど、札幌じゃないじゃん とか言っちゃダメです。
札幌の会社である弊社がお手伝いしたのでー、これはー、札幌のぉー(略)

・2015年12月17日(追記):北海道新聞(江別版)に掲載。
・2015年12月18日(追記):北海道通信社に掲載。
※詳細はエントリー下部をご覧ください。

 僕と相沢で推進しております「ネットリスク啓発講座」ですが、派生的な取り組みとしてこんなお仕事もさせて頂いております。

 「かしこいインターネットの使い方」パンフレット~あなたは大丈夫?いっしょに考えよう!

 

 

 「かしこいインターネットの使い方」パンフレットについて


 当パンフレットは、江別市教育委員会・江別市PTA連合会が主体となり、「江別市で学習する小学校高学年から中学生」に対する「ネットリスク啓発」を目的に作成させて頂きました。

 元々、相沢と2014年から札幌界隈の大学・高校向けに「ネットリスク啓発講座」を実施しており、総計で約4,000名の学生さんに当講座を受講してもらっています。

 この取り組みは、札幌市のテレビ局や新聞社にも掲載して頂いているのですが、ある日、某新聞社様に掲載された記事をご覧になった江別市教育委員会のご担当者からお声がけがあり、制作にいたりました。

 元々、小さなお子さんをお持ちのママさんにも「ネットリスク啓発」講座を実施していたこともあり、どのようなトピックをお子さんに伝えるべきか等把握していたので、比較的コンテンツの企画は順調に進みました。


内容を軽くご紹介


 当パンフレットはA3見開き(合計4ページ)の仕立てになっています。ご予算の関係もあり、「小学校高学年から中学生」とやや幅広な学齢に対して「ネットリスク」を説明するため、「目線は子ども過ぎないように。かつ、大人から上から目線にならないように」といった点は特に留意しました。



  実際に弊社で学生さんに対しネットリサーチも行い、「小学生は携帯ゲーム機等の使い過ぎ」で健康面が危惧されていることも把握していたのでコンテンツに盛り込みました。また、中高生は比較的「ネット詐欺」の被害にもあっているため、今後の備えとして記載した背景もあります。


 また、「一方的に大人が教える」といったアプローチでは子供達の意識に定着しにくいため、裏面に簡単なクイズを掲載しています。実際に学校の授業等で、先生から「学びの成果」を問いかけて頂くシーンでの活用を期待してます。

 

 当コンテンツに関しては、江別市教育委員会様としても「子供達の未来にためにも、ドンドン広めたい」といったご意向をお持ちです。教育関連に従事されている方でご興味がありましたら、弊社宛にご遠慮なくお声がけください。

 いつか、北海道全体の子供達を対象とした教材を作ってみたいなぁ。


<2015年12月17日(木)追記>
江別市教育委員会様向けに制作した「ネットリスク啓発パンフ」が北海道新聞に掲載されました。全道的な動きにしていきたいですね。



<2015年12月18日(金)追記>
北海道通信社で掲載されました。 某教育委員会様からも引き合いがあったそうで、今後の拡大が楽しみです!

その他ネットリスク啓発エントリー


「ネットリスク啓発講座」実施~札幌商工会議所付属専門学校(CA)
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/07/ca.html

札幌藻岩高校で全校生徒向け「ネットリスク講座」を実施。
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/blog-post_28.html

今年は2校同時開催!インサイトによる「ネットリスク講座」
http://sapporomkt.blogspot.jp/2015/04/2.html