SPSS ModelerでJリーグスタッツ分析（「データ読み込み」編）
http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/04/spss-modelerj.html
今回は、「フィールド作成」を勉強してみます。
※本エントリーは、私、小田一弥が一個人として勉強を兼ねて記載したものです。私の勤務先である日本アイ・ビー・エム株式会社の見解・見識ではない、個人としての記載内容である点をご留意ください。
意外と簡単、出でよっ！「式ビルダー」！！
見出しに意味はありません（笑）。
ちょっとだけ「マジンガーなんとか」な響きが好きなので。
食らえっ！式ビルダー！！
・・・というおふざけは置いといて、サッカー解説でよく聞くこんなフレーズ。
「ACミランの本田圭祐選手は献身的なプレースタイルで～」
興味はあるのですが、正直、サッカー知識の乏しい自分には、「献身的なプレースタイル」って何かなぁと思っていました。ただ、文脈上、「攻撃的な（もしくはFWのように攻撃の担務を持っている）選手でも、守備もしっかりやる・走る」といった評価で使われることは多いですよね。
とりあえず、今回のサンプルデータでは、チーム単位となりますが、「自ポゼッション時総走行距離」以外の走行データの合算で見てみましょうか。
１．「テーブル」ノードでデータ確認
反転表示させている「相手ポゼッション時総走行距離（km）」と「アウトオブプレー時総走行距離（km）」を合算対象とします。
ちなみに、「アウトオブプレー」とは、プレーが一時停止している状態を指します。例えば、ファウル等で一時停止した場合に、オーバーラップしたディフェンダーがしっかり自陣に走って戻ると「アウトオブプレー時走行総走行距離」があがります。
２．「フィールド作成」ノードの追加
「フィールド操作」パレットから「フィールド作成」ノードを配置してください。
前回エントリーで作成した「フィルター」ノードにつなげてくださいね。
識別しやすいように、「派生フィールド名」に「自ポゼッション以外走行距離（km）」とでも入力してください。
３．「式ビルダー」の選択
上記スクリーンショットでは「CLEM式」欄に何か数式らしきものが入力されていますよね。
新しいフィールドを作成する際、幾つかの方法があるのですが、「CLEM式」を利用すると、数式のような感覚で任意の値を作成できます。
まずは、「CLEM式」入力欄の右横にある電卓アイコンをクリックしてください。
初見は「うわっ！」と感じるかもしれませんが、意外と簡単です。
右側の「フィールド」欄にある「相手ポゼッション時総走行距離（km）」→真ん中の「＋」ボタン→「アウトオブプレー時総走行距離（km）」 をクリックすると下記数式が入力されます。
もちろん、手入力でも大丈夫なのですが、ミスタイプのリスクを考えると、慣れないうちはGUIで指定した方が無難かと思います。
４．「テーブル」ノードで確認
一番右列に 今入力した「自ポゼッション時以外～」が追加されたことがわかりますね。
５．「フィールド順序」並び替え
そんなに面倒ではないのですが、一番右側に先ほどのフィールドが配置されたままだと見づらいかもしれません。「フィールド設定」パレットから「フィールド順序」ノードを配置して、先ほど「フィールド作成」ノードで作成した「自ポゼッション時～」ノードにつなげてください。
「相手ポゼッション時総走行距離（km）」と「アウトオブプレー時総走行距離（km）」を選択して、画面右側の上下矢印ボタンを使って下記のような順番にしてください。
ポイントは「他のフィールド」行。この行以下の行は「フィールド順序」ノードで指定するより前のフィールド順のままとなります。
６．「テーブル」ノードで確認
「フィールド順序」ノードの指定が反映されているか、「テーブル」ノードで確認してください。
無事移動していることがわかりますね。
次回も、「フィールド操作」について触れていく予定です。
その他：SPSS Moder関連エントリー
SPSS ModelerでJリーグスタッツ分析（「データ読み込み」編）
http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/04/spss-modelerj.html
SPSS ModelerでJリーグスタッツ分析（「フィールド操作」編：後編）
http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/04/spss-modelerj_90.html
SPSS ModelerでJリーグスタッツ分析～得失点をサクっとグラフ化
http://sapporomkt.blogspot.jp/2016/04/spss-modelerj_24.html
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